おそらく手術となる見込み

全回の半月板損傷の件からずいぶん経過してしまった。あれから新たに病院を探し、セカンドオピニオンを求めることにした。結局、東京逓信病院で診てもらうことにした。9月20日に右膝のMRIを撮影し、その先週に撮影した左膝の結果を踏まえて、整形外科の平岡先生の診断を仰いだ。

結論から言うと「手術」しかないとのこと。と言っても膝関節にメスを入れるのではなく、大腿骨と脛骨の成す角度を今より限りなく180度(実際には170度ぐらい)に近づける「脛骨高位骨切り術」と言う手術を行うと言うのだ。先生自身、これまで多くの膝関節症患者のMRIを観てきたわけであり、自信満々に「手術」と云うには、予後も良好であるはずとしばし安堵するのであるが、やはり「手術」自体に不安はある。

手術は2時間もあればできるらしいので、それほど体力を削ることもないが、その後の入院が最低3週間もあるのだ。ベッドの差額題でいくらかかるんだよ!って叫びたくなる。ネガティブな面をさほど気にする必要は無いと思うが、多少の痛みは残ることと、脛骨の角度が変わるので、足首への圧のかかり方も変わるはず。その際は足底板で微調整するのだが、そんなもの一生付けていなければならないなんて御免だ。足底板入れなくても足首に支障が無い程度の角度調整であって欲しい。

まず、症状の重い右側を手術。時期的には1月末かな。で、1月後半と2月前半は入院生活して、すぐに職場復帰できればいいのだが、多少の期間自宅療養させてもらい、復帰は2月後半ぐらいを考えている。28歳の時に交通事故で入院した時、退院したのが10月6日あたり(事故が8月16日)で、その月は自宅療養させてもらったので、似たような措置になるはず。

左は右側の脛骨が化骨して歩けるようになってからになるが、最低でも半年ぐらいかかるとのこと。骨を固定しているチタン合金を取り外す手術があるのだが、これは入院に必要はあるのだろうか?左は右と同じ時期にするのが良いとは思っているが、医師も冬季に行なう方が金属固定している部分からの感染症のリスクが低いので、冬季を勧めている。

当分不自由な生活になるが、少し前にパラ水泳世界選手権で観た、障害を持つ選手らの力泳を見て、「彼らに較べたら、膝の痛いのぐらいかすり傷だな」と思う。多少の痛みは残っても、快活に歩ける生活に戻るために、ワクワクした気持ちで手術に臨うと思う。


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半月板損傷による今後の人生

今日はちょっとだけ個人的な、嘆きに似たような内容を書いてみようと思います。そんなもの聞きたくないよ、って人はページをクローズしてください。

ここ1年程前から膝の内側が痛み出しました。当初は鵞足炎や単なる大腿部の筋肉の硬化による関連痛だと思っていましたが、近所の整形外科で軟骨がすり減っている云々と診断され、順天堂病院では半月板が飛び出てきていると診断されました。気持ちの上では手術などする段階では無いので、他の治療を模索しました。まずは血液を採取し、それを遠心分離器にかけて血漿を取り出し患部に注射するPRP療法を試しました。1本36,000円ほどの注射を計3回。10万円ほどかかったわけですが、これにより痛くて歩けない症状からは脱しました。そうこうしている内に、今度は左膝に異変発生。右膝のあれだけ痛かったことを忘れてしまったのか、左膝の激痛、鈍痛に耐えられず、松葉杖まで購入したのです。何しろ足を地面につけるだけで内側に劇痛が走ります。

縁あって先日、東京逓信病院を受診しました。この病院は日本で初めて膝関節の内視鏡手術を行った病院で、膝の治療の症例はおそらく日本随一だろうと思います。先生を選べるので、整形外科で一番格上の先生を指名。診察が始まった頃は厳しい表情でしたが、レントゲン撮影を終えてから再び診察していただいた時は、なにやらにこやかな表情に。

様々、膝について会話をするうちに、「土屋さん、よく勉強されていますね」と先生。確かに勉強はしているけれど、それは医師が云うことをすぐさま理解できるようにするためであり、決して医師に対抗して意見を言うためではないのであり、先生がどちらの意味でそう言われたかは不明ですが、私の信条はこの通りです。

近々、両膝のMRIを撮影してからになりますが、もしかすると脛骨高位骨切り術と言う手術になるかもしれません。これにより、O脚により間が狭くなった膝の内側の関節が開き、外側と均等になることで、痛みから解放されるというもの。脛骨の傾きを変えるために骨を削る行程があり、張骨を移植するため、入院は3週間ぐらいの予定。こうなると独身者である自分の世話を頼む人が必要な訳で、手術よりこのことの方が心配の種。

両膝とも同じオペを行い、痛みも無く復帰できれば、今以上に視界が開ける気がしている。膝が痛いとあきらめざるを得ないことが多くなり、精神的にも苦痛なのだ。また、復帰と言ってもパワーリフティング選手として復帰するなど考えておらず、一般的な日常生活ができれば本望だ。だが、上半身はなんともないので、ベンチプレッサーとして復帰、再出発しようかと考えている。いや、すでに決めたのである。

なので、膝が痛くない日はトレーニングをするようにして、軽い重量でも良いから、マシーントレーニングでもいいから、身体に刺激を入れて行こうと思う。幸い膝痛を抱えてから、長年硬さが取れなかった右の脊柱起立筋が何故か解れてきているので、好都合である。

人生、いつまでも上手く行くとは限らない。困難や障害がある方が普通だろう。自分の膝痛もその内だと思って、対処していくしかないのである。

昨夜深夜に、パラ水泳世界選手権大会を観た。腕や脚を失ったスイマー達が驚くべき記録で泳ぐのだ。気が付くと涙流しながら観ていたのだった。彼らに比べれば、自分の膝痛なんてかすり傷ぐらいのモノだろう。彼らに恥じない自分になれるように、膝の治療、回復に専心しようと気持ちを新たにした。


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