2か月ぶりの東京

感じたことを、その記憶がなるべくフレッシュな内に書き留めておきたいとは思うが、思いがまとまらないまま書き始めるのと、日数が経過して記憶が曖昧になってしまう恐れのはざまでいつも揺れ動くのである

家の庭石樹木撤去と駐車場設置工事が竣工したことと、本命のパーソナルトレーナージムの選考に落ちたこともあり、これが一区切りかなと思い、東京へ向かった。

その前日の土曜日に上京し、まずは30年以上お世話になった理髪店に出向いた。ここは以前住んでいた(36年)杉並区のとある街にある。予約時間に訪れると、いつものように主人が迎えてくれた。やはり、上手い!右の前額部の毛の生え方に癖がある俺の髪の毛なのだが、なんの苦も無く左右対称に刈ってくれた。やはり歯医者と床屋は長年のかかりつけに限る。

その後、電話鑑定ではお話ししていた先生の対面鑑定のために新宿へ向かったが、日にちと時間を間違えていて、さてどうしたものかと思ったが、受付女性の機転で10分後に鑑定していただけることになった。

鑑定の内容はさすがにここに書くことは避けるが、先生からは俺の肌が綺麗で、手相の力強さを相当褒めていただき、非常に自信を深めたことだけは書いておく。また、体力が非常に充実しているとのことで、それを示すかのように翌日日曜日の飲み会は昼の3時から夜の12時までの9時間に及んだのです。でもこれはちょっとやり過ぎかなと反省(笑)

さて日曜日の飲み会。前日の深酒もあって、昼前にやっと起床。麦茶1リットルをジワジワのみ、シャワーを浴びてすっきりすると、ようやく宿を出る気になった。待ち合わせには1時間以上もある。東京在住時から気になっていた、待ち合わせのパブの近くのタイ料理屋で昼飯を食べた。エビチャーハンとラッシーだけの軽い昼飯。深酒を考慮した上での量だが、もう一皿行けたかもしれない。食べているうちに胃が回復してきたのだ。

2時には店に到着。一番熱い時間帯だが、40度近い真夏日が続いた頃とは違っていて、ときどきヒンヤリした風が吹いてくれるのはありがたい。正直、冷房の効いた部屋はあまり好きではなく、酒を飲むならば多少汗ばむ環境の方が好きなのだ。もちろん真冬でも道路席で飲んでいたのだが、今から思うとよく風邪ひかなかったと思う。

待ち合わせしたのは同時期に早期退職したE君。自身の大学4年時の就職活動について滔滔と語り始めた。結論から言うと、就職活動は自信を見つめ、自身を知る過程であるということ。たぶん、俺の再就職活動が上手く行っていないことを、なんとなく悟ったんだろうね。確かに俺の性格なら、内定が出ていれば絶対言うだろうと奴は思っていただろうし。奴の話を聞いて、もっとゆっくり気楽に就活をしようと言う気になった。長年の友人はありがたいね。

さて、今回の東京滞在は修学旅行以来の「観光客」としての滞在だった。やはり、在住者と観光客では見えるものが違うのかも知れない。恥ずかしながら、土曜日に独りで飲んでいる時に、急に実家へ帰りたくなってきたのだ。あれがどういう気持ちの高まりあるいは静まりなのかわからないが、既に東京は、俺がのこのこやって来る街ではなくなったことの証明でもあるとも言える。

今実家でこれを書いているが、なんとリラックスできる快適な空間かと嬉しくてたまらない。思えば36年も東京暮らしを、いや学生時代から数えれば40年も東京暮らしをしてきて、芯からリラックスできたことがなかったのかも知れない。

そう考えると、自分の人生はまさに始まったばかりであり、再就職先が決まらないことを憂える必要も無い。自分の人生は一見良くない状況になっても、結果的に常に好転するサイクルで進んできている。今の状況が負の状況であるとすれば、これからは正に転換するだけだと言える。

東京に行ったことで得た成果はこれぐらいのものだが、なかなか大きな成果だと思う。つまり、字面で分かっていても、自身の心が真にそう思わないことには、分かったことにならないはず。「既に東京は、俺がのこのこやって来る街ではなくなった」などと悲観めいたことを書いたが、舌の根も乾かぬうちに、また東京に行こうという気持ちになれた。次は冬かな。