狂気の学園祭 その3

学園祭の企画で興味深いのが「星空活動大写真館」というタイトルの催し。今現在でも同じ企画名で実施されているようだが、著作権の問題は片付いたのだろうか?これ以上は触れないようにしよう。

この企画は今は無き学生会館の前に組んだイントラに超大画面のスクリーンを張り、日没後、空が真っ暗になるのを待って映画上映を行うもの。上映するのは決して高尚な内容のモノでもなく、ほぼアニメだった。

アニメと言っても、それらの発信するモノには重みがあり、俗っぽいコピーを引用すれば「大事なことはすべてアニメが教えてくれた」と言っても良いぐらい。NHK朝の連ドラ「なつぞら」を観ていると、アニメは大人たちが思考錯誤して作り上げた芸術なのだと思わざるえ終えないのだ。

「あしたのジョー」「ウルトラマン」などが記憶にあるが、警備担当が外回りで、しかも魔の時間帯の担当になった時だけ観ることが出来たのだった。パンフレットが出来上がると、この企画のページを真っ先に見たものだ。ハヤタ隊員が落としたベータカプセルに手を伸ばすシーンでは、ハヤタコールがキャンパス内に鳴り響いたものだ。妙な連帯感を感じた。学園祭見学に上京した関西の大学生が「法政の学園祭、ええわ~」と叫んでいたのを見て、少々誇らしく感じた。

我がボディビル部は学生ホール内にで店を出し、こちらは警備が非番の時に手伝いを行うが、主力は女子部員とその姉妹(笑)。男子は段取り悪いから座っていて!と怒られる始末。また「ミスター法政」と言う企画も行なっていたが、自分が3年の時には人員が足りないと言い張る主務の判断があり中止に。こういう企画ものは一度中断するとなかなか再開することは困難で、その後一度も開催しなかった。自分の代で途切れさせてしまったことが今でも悔やまれる。