退職して半年余り。やっと生活が軌道に乗りそうな感じになってきた。実は今頃タクシー運転手として市内を走っていたであろう自分は今はおらず、市内のスポーツジムの水泳とトレーニングジム担当として研修中であり、加えて17日から整体師として研修が始まるのです。これは柔整や鍼灸などの国家試験資格の有無は問わないもので、自身も施術を受けて効果があった手技を施術師としてお客さんに施すことになるのです。ジムは研修中でも給与は発生しますが、整体師は店舗デビューするまでは無給で、デビューしてからもお客さんが付かなければ無給です。業務委託契約ですので、年末に申告しなければなりません。ジムはアルバイトでも福利厚生面は正社員と酷似した内容で、本格的に勤務することになれば社会保険に切り替えです。今は国民保険でなんとかやっているとことです。
タクシー会社を辞したのは、やはり自分がやりたいことではなかった、というのが正直なところです。もちろん昭和の負の遺産のような教習所の教官連中に辟易したことは単なるきっかけで、お客さん載せて車を走らせることに不安を感じたというのもあります。
2日で辞めたことが、同時進行していたスポーツジム関係の採用活動が終わってしまったという悲しい出来事もありましたが、2023年中に方向性だけは決めることが出来て、年明け4日からスポ―ツジムは仕事初めとなったわけです。仕事と言っても研修中なので、会社のポリシー動画を何度か観て、あとは肉体労働で、プール脇にあるジャグジー用の浴槽の掃除でした。レジオネラ菌の発生が最も厄介な案件で、プールを抱えるスポーツジムは水質保全に心血を注いでいると言って過言ではないです。もちろんジムの器具の不具合も事故が起きれば大問題ですが。
一方整体師ですが、背骨をバキバキさせる類の施術ではありません。知らない内に凝り固まった身体の各所を少々痛いやり方で解し、剥がし・・・。東京在住時にお世話になっていた代々木の「漢方赤ひげ堂」では陰指圧という手技で、筋肉の深い所に刺激を与えて緩めたり、スパズム、ミュートと言われる腱や靭帯にへばり付いた塊を散らす治療を受けていました。この陰指圧治療に通じるものがあると思っています。まあでも、実際の研修を受けてみなければ、その奥義についてはわからないわけで、不安もあるけれど興味津々ではあります。
さて、昨年8月あたりから就活を開始しましたが、当初は何故だか正社員に拘っていました。ですが、新しいスタートを切る2つの仕事はアルバイトと業務委託。よくよく考えると、ある程度休みの自由度が高いのではないかと思うのです。ジムは毎月仕事に入れる日を申請しますので、例えば1週間どこか海外にでも行きたい時は休みにすれば良いし、整体師は業務委託ですので、週に3回勤務の縛りがあるとしても、1週間休むことは正社員ほど難しいことでは無かろう。そう考えると(考えているだけで実際どうなるかわからん)これからの生活をとても明るく考えられるのです。
前の職場(私立大学職員)の同期で同時期に退職したE君がいるのですが、彼はもう働かないそうで、この面で話が全く合いません。彼はボランティア的なことをやっていくらしく、金を稼ぐことはしないようです。でも、働いてその対価を得るということをしないでいては、老人まっしぐらな気がしています。彼は外国語が達者なので、それを活かしてみるという道は考えなかったのかなとも思いますね。自分は大学職員の世界以外にバーベルの世界に身を置いていたことで、退職後にNSCA-CPTの資格を取り、この資格があったことでスポーツジムに採用されたと思っていますので、外国語、特に英語ができるのであれば、中学生程度の英語であれば充分教えられるのではないかと思うのです。彼はせっかくの自分の強みを活かせていない、勿体無いと思います。もちろん、他人様の人生ですので、面と向かってとやかく言うはずもなく、ボランティアでリア充してますと云う彼を顔は笑って、腹は冷ややかに見るしかないのです。
あと数日で59歳になるわけですが、果たしてこの年齢の自覚は全くありません。思えば50歳になるまでの数年間は非常に不安な時期であったと思いますが、今60歳を前にして似たような不安は全く無く、逆に60代の自分に期待しようという気持ちになっています。
自分のトレーニングも大事です。幸い市内には24時間営業のジムがあり、翌日のシフトが午後であれば、遅い時間にでもトレーニングできそうです。若い頃のような超ヘビー^ウエイトを使うことは叶いませんので、倉吉の長田ジムで教わった手法を使って、目的の筋肉にダイレクトに重量が届くよう頑張ってみようと思います。