定年前の早期退職で、大学生から続いた長い長い東京生活から生まれ故郷愛知県に戻った。戻った日が2023年6月28日。2025年3月18日で1年9か月弱程経過したことになる。
時の流れが早い気がしていたが、まだ2年も経過していなかった。この間のほとんどを就職活動に明け暮れていたことを考えると、ずいぶん無駄な時間の過ごし方をしてしまったようだ。
それはともかく一番後悔しているのが、あることに金を賭けすぎて、退職金が相当減ってしまったことだ。生活に必要な車の購入、家のリフォーム、庭の駐車場化の支払いはそこそこの金額になったが、これらの出費は出費不可避なもので仕方が無いとして、あることに相当のお金が消えた。実は、恥ずかしながら「占い依存」だったのだ。
ある日、ネット検索をしていたところ、「自己肯定感」という言葉に惹かれた。さまざま調べてみると、もしかしたら俺は自己肯定感が異常に低くなっていたんではなかろうかと自己診断できた。自分で自分の進む先を決められないため、占いを頼る他なかったということだ。
自己肯定感を高めるには認知行動療法が良いと知ったのだが、その両方を受けられる医院を探してメールしたところ、今からだと初診が6月になるとのこと。精神科関連病院はどうやら大流行りのようだ。3か月も診察を待っていることなどできない。だがこの間、占いに関する気持ちはほぼ沈静化していた。
自分の場合、「占いに依存していた」と自覚するだけで、行動を正すことが出来たことに驚いた。これが自己肯定感なのかと思ったが、もっと肯定感を確固たるものにしようと自己肯定感に関する書籍を2冊ほど買い込み、早速読んでみた。だが、全部読む前にすぐさま取り掛かったのが日記療法である。日記といっても一日にあったことを書くのではなく、無意意識に心の底にしまってしまうような事柄をノートに書きだしていくのだ。書籍の説明では、文字化することで自分が何にどういう考えを抱いてるかの「見える化」が促されるというのだ。
そういえば、大学進学で上京した1983年。一人暮らしのストレスと、大学のクラブ活動における同級生や上級生との日常におけるストレスについて、トレーニング日誌を書く傍ら、腹のたったことや納得できないことについて毎日したためていたことを思い出した。若い頃の自分は誰から言われたでもなく、本で読んだからでもなく、そういう療法的なことを自らやっていたのだった。
こういうことを晒すのは少々憚ると思っていたが、そこそこ周囲の人には漏らしており、ここで後悔しても特に問題無いと判断して公開した。公開しても後悔しない、なんてね。