脛骨高位骨切り術 術後7か月

筋トレ指南を標榜しておきながら、術後のリハビリに話ばかりでつまらないなと思う人は、おそらく怪我や手術など経験したことの無い方でしょう。自分もこのような状態になるまで、怪我やリハビリなどについては関心が無く、せいぜいコンディショニングに関心があるぐらいでしたから、他人様のことをとやかく言えないのです。

さて、妙な前置きはさておき、8月末で術後7か月を迎えました。なんとか早くよくなって欲しいと前を向いてばかりだったので、1か月目、2か月目はどんなだったのだろうかと、自身が書いたブログを紐解かないと思い出せないぐらいです。やはり人間は苦しく辛い経験は忘れてしまう、いや忘れたい生き物なのだと思いますね。ですが、自分の身体の痛みは忘れても、他人様の痛みは理解してやれる人間でありたいものです。

術後7か月で、まだチタンプレートは脛の骨を固定したままです。ですが、脛を触ってみても、どこにプレートがあるのか判然としないぐらい馴染んでいます。いっそのこと、溶けて骨に変化してしまえば良いのにと思うと同時に、将来そういう材質のプレートが開発されるかもしれないと思ってみたりしています。臓器や皮膚を縫い合わせる糸がそういう材質のものがあるわけなので、骨を固定するプレートがそうならない理由は無いわけです。こんなものがあったら良いなと思う気持ちが新しいものを生むのだと信じたいですね。

なかなか本題に進まないわ(笑)

結論から言いますと、骨の化骨はすこぶる順調です。ただ、縫い合わせた半月板と、軟骨再生加工(ほんとに再生するんかな)をした内側の膝関節の状態は、抜釘(プレート除去手術)時に、内視鏡で検査して初めてわかるはずです。もちろんMRIも駆使してだと思います。

膝関節という複雑怪奇な関節にメスを入れたわけですので、術前(自分の場合は28歳の自の交通事故前)の状態に膝関節が戻るわけではありません。健常な膝に比べて、疲労が溜まりやすかったり、時には腫れたりすれば、適切なケアが必要です。また、長距離を歩いたりは控えなくてはならないはずです。こう考えるとネガティブになってしまいますが、術前のあの膝の痛さを考えると、雲泥の差です。これは考え様で、いかに今の自分の身体の状態を受け入れるか否かが大事。まずは現状を受け入れて、一瞬だけ満足して、さてまたさらなる回復のためにリハビリ頑張るぞ!で良いと思います。

自分の膝関節の疾病は一般的には「変形性膝関節症」です。ですが、これによって死に至るわけではありません。お笑いタレントの名言で「生きてるだけで丸儲け」というのがありますが、今の自分にはこの言葉が妙に刺さります。この症状を得たのも、何かの縁だと思い、一生付き合って行く他ないのです。

https://www.hospital.japanpost.jp/tokyo/shinryo/seikei/owhto.html

東京逓信病院 整形外科 膝骨切り術(ひざこつきりじゅつ)について から引用

脛骨高位骨切り術 術後6か月

7月末に術後半年の経過観察に行ってきました。今回はCTスキャン撮影。ほんの数分で終わるので、早目に行かなくても良かった。次回はおそらくMRIかなと思ったが、MRIは抜釘の前に行なうので、まだまだ先だ。

骨は順調に回復しており、中心部から増殖中、とお話してくれた平岡先生。今後、固定しているチタンプレートが取れると、そこにある程度圧力が加わるため、化骨が加速されるとのこと。つまりは、抜釘後はある程度の痛みや歩行し辛さを覚悟しておかないといけなということだと理解した。

ただ、ここ数週間の間、ふくらはぎがパンパンに張ることが多く、歩行時に脛が痛むことが多く、膝裏も併せて筋緊張が激しいため、これを膝関節の痛みと混同していたようだが、この原因はリハビリラボの理学療法士の診察で判明。ヒラメ筋が異常に硬くなっていたので、これを下腿内旋を意識しながらリリースし、長母指屈筋の一風変わったストレッチを指導してもらった。

その後、歩行時にやたら内側広筋に負荷がかかる状態はなりを潜め、膝裏の軽いストレッチを感じながら歩行できていることを確認。日曜日はそこそこ歩いたが、朝起きた時の下腿の腫れや痛みも無く順調に回復していると実感。見通し明るいな・・・。

以下、指摘された箇所の筋肉について掲載しておきます。

Soleusがヒラメ筋で、自分の場合は右脛骨の内側のそれが硬化していた。

腓骨の途中が起点で、足の親指にまで伸びています。